安心して走れるまで 15.レギュレーター代替品で電球切れ解消

電球切れ地獄を脱するにはレギュレーター交換が有効と目算を立てたわけだがフランスから購入したヴォーグ用レギュレーターはなかなか届かない。
入手性の高いもので代替が利かないか検討する。

注:この記事での対処だけでは完全に解消しなかった。が、この記事の内容に間違いはない。別のところに原因があった。

ヴォーグの電装系はすべて交流で動作するらしい。
今どきのバイクはみんなジェネレーターからの交流を直流に変換して使ってるっぽい。バッテリーとか直流入れなきゃなんないわけだしな。ヴォーグはバッテリーないし。

よくわかんないので配線の概念図を書いてみた。
緑線がコールド(=グランド)、黄線がホットのようだ。交流はよくわからないが。直流もわからんけど。

レギュレーターは高すぎる電圧を抑制するための部品だそうだが、他の電装品と並列につながってていいの?まあいいんだろうけど。

ホンダ車の4端子レギュレーターの右2端子が交流レギュレーターとして使えるとの情報があった。
この図で言うと黄色と緑の2本線がつながるわけか。

アマゾンで注文した。送料込みで900円弱。

もともとついてたレギュレーターを外す。
TRANSVAL
MADE IN FRANCE
415
の記載がある。

届いたホンダの汎用レギュレーター。
WH-100 互換品。
ほんとはSH-634A-12ってのを注文したつもりだったんだけど同じような形かつ安かったので錯誤して買ってしまった。
機能とピン配置は同じみたいなのでまあよし。

レギュレーターを車体に留めていたボルトもそのまま使える。

今回購入の品は正確にはレギュレーターレクチファイヤーというらしい。
レギュレーターは高い電圧を適正レベルに抑える。
レクチファイヤーは発電された交流を直流に変換する。

ヴォーグは全体が交流で動作しているのでレクチファイヤー部分は不要な、純粋なレギュレーターを装備しているということか。
だから端子も2本しかない。

比較。

WH-100のピン幅はオスの7mm。

電気的なことも調べておこう。
元のレギュレーターは緑線の端子とアルミの取付板が導通している。
ボディーアースされてるということか。

緑-黄間は抵抗値25Ωで導通がある。テスターのプラスマイナスを入れ替えても同様。
これが正しいのか、意味もなにも分かってないけど新品が来たときに比べてみよう。

かと思ったら導通が無かったりもする。壊れてるってことか。

WH-100はアルミフィンと各端子間に導通はない。
ボディーアースするなら緑線を分岐させてボルトで共締めする必要がある。

車体面を下にしてコネクタに向き合って右側2端子をレギュレーターとして使うわけだが、双方向に抵抗値19Ωで導通がある。
これが正常なら、元のレギュレーターの導通がない時は電圧抑制が働かなくて高電圧丸出しでライトが切れるってことか。

右上がジェネレータからの入力=ヴォーグの黄線、右下がグランド=ヴォーグの緑線。

レギュレーターを車体に留めるボルトはM6,15mm。

ホームセンターで電線を買ってきた。
ホンダ車は緑黄赤白が標準色のようだが白が無かったので黒にした。

あとアース用の端子と、WH-100につながりそうなコネクタを購入。

YAZAKIのY304ってコネクタはWH-100にぴったりだった。

端子を電線にかしめてWH-100側コネクタ完成。

以前にレギュレーター端子をかしめそこなってちぎった時に購入したコネクタセット。
これが元のレギュレーターと同規格だった。
エーモンの1198。
これでヴォーグから出てるコネクタの受け側を用意する。

ボディーアース用の緑線を端子に共締めしようと考えていたけどはまりっこない太さだった。

またかしめそこなった。
工具は適切なものを使うのが肝要だなあ。

結局レギュレーター側の端子にはんだ付けでボディーアース用の線を出した。

代替レギュレータセット完成。
これでポン付けできる。

まず旧レギュレーターを取り付けてヘッドライトのところで電圧を測ってみる。
アクセル開けてもなんか低い電圧をうろうろするばかりで高電圧は観測できない。
ご近所もあるので空ぶかししまくるわけにもいかず、不具合の検証はあきらめる。

レギュレーター代替品を取り付ける。
思ったよりでかい。
横向きに付けた。

電圧測っても要領を得ない。
高電圧が確認されたわけでもないからこれでいっちゃえ。

満を持して購入済みのヘッドライトバルブを取り付ける。
M&Aマツシマ PH3s 12V 15W。

なんか端子がゆるゆるなんだけどこんなんでいいのか。
ひん曲げて圧がかかるようにする。
雑なつくりだなあ。
口金とか径さえ合ってれば細工次第でどうにでもなりそうな気がする。

無事点灯。
ハロゲンバルブになったが前のバルブはまじまじ観察してなかったので、前より明るいのかがわからない。

ライトの耐久性を確認するために今日は長時間乗ることにする。
ずっと外していたフットガードとボトルボックス側板を取り付けた。
ようやくフル装備に戻った。

朝マックに寄る。
おしゃれな気分になる。

あちこち寄り道しつつ温泉へ向かう。

お昼に蕎麦を食べる。
このへんで気付いたが、これって初ツーリングじゃないか!

温泉到着。
ヴォーグで温泉。やってみたかったことが一つかなった。

バイクの並びにヴォーグがいると、やっと仲間に入れたって気分がした。

帰り道、ちょっとわき道にそれてみた。

ものすごい下り坂の向こうにいい景色が見えた。

が、行き止まり。
ものすごい下り坂がものすごい上り坂になった。
ペダルをこいでも登れたものではない。
アクセル全開で押しながら登って死にそうになった。

今日は125kmほど走って灯火類は玉切れ無し。
レギュレーター代替品取り付けは成功とみてよさそうだ。
新たに付けたヘッドライトバルブも夜道で十分な明かりを照らしてくれてる。

やったぜ。

まとめ

  • ヴォーグのレギュレーターはホンダ汎用レギュレーターWH-100で代用できる
  • 車体面を下にしてコネクタに向かって右側2端子、上が黄色で下が緑
  • 緑は分岐させてボルトでレギュレーターと共締めにしてボディアース
  • WH-100に合うコネクタはYAZAKIのY304
  • ヴォーグからの配線に合うコネクタはエーモンの1198

追記

500kmほど走った後でヘッドライトが切れ始めた。
この対策では万全ではない模様。
その後徐々に電球切れが頻発するようになって元通りに。
あちゃー。

調査の結果、別のところに原因があった。この記事の内容は有効。

コメント