リアボックスを作る

現状のマイヴォーグの積載スペースはサイドバッグのみだ。
これじゃあばんごはんのお買い物もできない。

プレスカブに乗ってた頃はホンダ純正ビジネスボックスがついていた。
これがすこぶる便利で気に入っていた。大容量で密閉性が良く、中に水を入れて魚を飼えるのではないかと思ったほどだ。

ので付けたい。けど結構高い。新品だと1万円コースだ。

そんなことを考えていたある日。レギュレーターの配線線材を買いにホームセンターに行くと杉の焼き板が格安で売っていた。

端っこが薄くなってる羽目板というやつだ。
これでリアボックス作ったら耐候性たかいんじゃね?


板3枚と隅木にする18x18x1970のヒノキの角棒を購入、切ってもらう。
こういうのは自分でのこぎり挽くより切ってもらった方が絶対にいい。精度が段違いで楽で速い。
ネジはステンレススリムスレッドってやつを購入。25mm、70本入り。


おうちに持ち帰ってきた。
こういうまとまった部材をそろえるといつも、でかいゴミにならねばよいがという懸念に襲われる。

まずは蓋から。ガンガン組んでゆく。
ドリルで下穴をあけてねじ留めしてゆく。
ドリル大事。割れの心配が大幅軽減する。


蓋完成。

なんか計算違いで板の幅が広すぎた。
手で正確に切るのは非常に大変。慎重な計画立案は大事。


部材が揃ったので本体を組む。

設計さえきちんとしてれば組むのはさほどの手間ではない。


箱になった。
ヘルメットもちゃんと入る。ヨシ!

あちこち廻って蝶番を買ってきた。
蓋と本体の篏合の構造上、関節部とネジ穴の距離が遠くないと蓋を閉められなくなってしまうのでかなり探した。

結局縦長の蝶番に穴をあけて使用することになった。


蝶番取り付け。

木ネジだともげるだろうからステーで裏打ちしてビス留め。
バイクのブログじゃなくなってきたな。


開閉できるようになった。
これでバイクに乗せられる。

杉の羽目板の重なりを篏合部に利用したのでぴったり閉まる。
いい出来。

いよいよバイクに載せる。
リアキャリアは尻上がりに曲がっているので当て木を入れる。
隅木に使った18mm角の角棒がちょうどいい。

リアキャリアに結合する金具は雨どい用のものを使用。安くて適度に曲がるのが良い。
裏打ち用にU字ボルトのステーを使用。これも安いので良い。

ビス穴をあける。

内側にU字ボルトのステーを当ててビス留め。

できた!
やったぜ。

さっそく見せびらかしに行く。
じゃなくて耐久テスト。
茶屋のおばちゃんに褒めてもらう。

調子に乗って海まで来てしまった。往復250km。
やりすぎた。

実働テストの結果、バイクが跳ねるとボックスの角で背中を強打してうめくことになることが判明。
緩衝用にゴムを貼付。蓋を開いた時の衝撃も緩和されるはず。

蓋が留められていない状態なのでパッチンをつけた。


杉の焼き板とはいえそのままでは耐水性に疑問があるので保護用にニスを塗る。

一旦ばらして塗る。
あっさりした塗り心地と透明を選んだのに濁った色。なんか不安になる。

乾いたらばっちりだった。
妙な貫禄あるなあ。

製作の要件に「トイレットペーパーを買いに行けるバイクにする」という項目があった。
ちゃんと買いに行けた。
ばんごはんのお買い物もバッチリだ。
やったぜ。

問題点

  • 駐車時にウイリーしやすくなった
    重心が後ろに寄ったため。割とマジで困る。
    エンジン始動も前かがみを心掛けなけれなならない。
  • 風の影響を受けやすい
    特に強風下の駐車時に倒れる危険が大きい。これは怖い。
    リアボックスつけようと考えてる人は考慮したほうがいい。
  • スタンドをかけにくくなった
    リアキャリアを持って引っ張る動作がしづらい。
    サドルに手をかけるにしてもボックスとサドルの隙間を十分設けないとやりづらい。
あとは上々。走行性能にも影響はない。


裏話

あっさり組み上げたような記事になってるけど実は一度先に作っていたという裏がある。
きれいにできたんだけど大きすぎたので没にした。

完成品の材料費は概算で6000円くらい。
だけど没作や買ったけど適合しなかった部材などを合わせれば倍以上になるはず。

ビジネスボックス余裕で買えたじゃん。

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