電球切れ全面解決

納車後まもなくから灯火類の電球が切れまくった。
レギュレーターの代替品を装着することで解消を見たものの500kmほど走ったところで再発。
旅先で発症したものだから24V電球をあてがってごまかしたものの、これはなおったとは言えない。

完全解決を目指すべく調査を開始した。

レギュレーターが働いてないので高電圧垂れ流しで電球が切れる、という機序は外れてないと踏んで、レギュレーターの端子やらなにやらにテスターを当てて導通を測りまくる。

発電元のジェネレーター出力レギュレーターの入力の導通を測る。導通はある。
でもなんか変だ。抵抗値0Ωのつーつーじゃなくて20Ωくらいの値がある。
ちょうどレギュレーターの二つの端子間と同等の抵抗値。
あれ?直通してないんじゃね?
ジェネレーター出力が分岐した後、レギュレーターに入力されるまでの間が断線したとすればつじつまが合う。
ヘッドライト等を回り込んで、ちょうどレギュレーターの端子間の導通を測るのと等しいことになる。

そういうことか。

果たして上記回路図の黄線の結節点あたりをつんつんすると直通したり20Ωになったりする。

ここか!

切れてる。
熱収縮テープで封じられて密着してはいるので、微妙に着いたり離れたりしてたわけだ。

「レギュレーターは壊れるもの」的な情報がネット上にはあふれているのでてっきりレギュレーター本体の故障かと信じ込んでたらこれだ。
なんでピンポイントでこの線だけ切れるんだよおい。

圧着スリーブを買ってきて、剥いた線をつぶしてつなぐ。
ちょっとスリーブのサイズ選択間違えたな。慣れてないもので。

通しておいた熱収縮チューブで覆ってライターであぶる。
が、あんまり収縮してくれない。
ガソリンタンクのすぐ横でライター着火し続けるのはヤバい気がするのでやめる。

100均の自己融着テープで封じた。

24Vの電球のままだとヘッドライトは風前の灯火のようだしウインカーは点灯しなかった。
すべての電球を12Vの定格仕様に戻して完全解決。
やったぜ。

これまでに切れたすべての電球たち。
電球供養したほうがいいような気分がした。

レギュレーターの動作について

そもそもレギュレーターがどう働くのかよくわかってなかったのでこの際得られた知識をまとめておく。

交流電装のレギュレーターはACレギュレーターと呼ばれ、近年で一般的なバイクのレギュレーター(レギュレーターレクチファイヤー)とはちょっとちがう。

ACレギュレーターはヘッドライト等の電装品と並列に接続されて動作する。
これがよくわからなかったところだけど、こういうことだ。


ACレギュレーターは既定の電圧以上の電気を通す。それ以下は通さない。
12Vバイクの場合は12Vくらい、ちょっと上くらいがその閾値。


ジェネレーターの発電した電気の電圧が規定より低い時はレギュレーターは電気を通さないので、ヘッドライトなどの電装品に電気が巡る。
例えば、ライトが点く。


ジェネレーターの発電した電気の電圧が規定より高い時はレギュレーターは他の電装品よりもつーつーに電気を通すので、電気はジェネレーターに還ってゆく(これが正しい表現なのかはよく知らない)。
この時、ヘッドライトなどの電装品に電気は巡らない。
つまり、規定より高い電圧がライトにかからない。保護される。

高い電圧を低くそろえるものなのかと思っていたけど、高い電圧の電気はシャットアウトしてしまうもののようだ。
電気を通したり通さなかったりの切替速度と間隔は短いし、交流ならずっと高電圧が続くわけではないので、ライトなどはまあ連続して点いているように見える。


今回、このレギュレーターに入る線が切れていたので高電圧でもヘッドライトに流れっぱなしだったので切れた、ということと理解した。

しかし、そもそもの初めからこの断線は起こっていたのだろうか。
もしそうならレギュレーター変更とか要らなかったんじゃ……。

コメント