USB電源を設ける 1

バイクにスマホスタンドは普通に見られる装備だ。
僕のヴォーグにもつけた。100均の500円商品の自転車用。
せせこましいハンドル周りにもうまくフィットしている。


ヴォーグは交流電装なので、直流12Vを要するシガーソケットやそれに差し込むUSB電源を設けることができない。
仕様がないのでハンドルカバーにモバイルバッテリーを忍ばせてスマホに給電したりしてみたがスマートでもない。長旅での電力持続性もハラハラしがちだ。

前に乗ってたカブは比較的簡単にUSB電源を設けることができた。直流12Vを引っ張ってきてシガーソケット用USB電源につなげばそれで事足りて、しかもすこぶる便利だった。

要するに、ヴォーグにUSB電源が欲しい。

さて、ここにヴォーグを電球切れ地獄から救ってくれたと思われるレギュレーターなる部品がある。
ホンダの汎用12VレギュレーターWH-100互換品。

この右側2ピンがACレギュレーターとなっており、これを利用して灯火類を高電圧による球切れから保護している。

そして未使用の左側2ピン。
左下に交流を入れると左上から直流が出てくる。レクチファイヤーというやつだ。
これを利用すれば直流12Vが得られるはず。

そんな目論見はこの代替レギュレーター導入時からあって、取り付け時には配線を用意していた。
電球切れが解消した今、計画を実行に移す。


大抵のバイクのジェネレーターは交流(=AC)電装用の出力と直流(=DC)電装用の2系統の出力を分けて持っているみたいだが、ヴォーグは直流電装用の出力が無い。
なので灯火類用の交流出力を直流電装用にも分岐して突っ込む。

具体的には、右上と左下のピンを短い線でつなぐ。

DC出力にギボシをつけて、直流出力用コネクタ完成。
写真はちょっと配線間違ってるけどこんな感じ。

装着。
ギボシからハンドル付近まで赤い線を延ばした。

エーモンのシガーソケット買ってきた。
これのプラス極にレギュレータからのDC電源出力を、マイナス極はアースとして車体につなぐ。
アースは交流直流の両回線共用でいいみたい。

アースはハンドル固定ビスに共締めした。

シガーソケット接続完了。


ちゃんと直流12Vが出てるかテスターをつなぐ。
怪しげなバイクになってきた。

エンジンをかけてみる。
直流は出てる。けど4Vぐらいしか出てないぞ?
ダメじゃん。
エンジンをふかしても変わらず。むしろ電圧が落ちる。

100均のUSB電源を突っ込んでみる。
通電すると光るはずのLEDは反応なし。

LED電灯も光らなければスマホも充電されない。

改めてUSB電源をぐりぐり押し込むと、押し込んだ時だけ電圧が上がることに気付いた。負荷に通電しないと電圧が上がらない模様。そしてUSB電源の接触が悪かった模様。

無事LED電灯が点灯。
やったぜ。

接触よさげなUSB電源を再購入。今度は押し込まなくても動作する。

電灯も点けばスマホも充電される。
しかしながらアイドル状態では電圧が足りない模様。
走ってればちゃんと給電される。

スマホの電池が減らなければそれだけで大いに助かるので、しばらく使ってみてどうなるかが楽しみ。
スマホとサイフだけ持って海外行く人間なのでスマホ命。

浮かれてたら給電されなくなった。がっかりしたけどUSB電源抜いてみたら電極がへっこんでプラプラになってた。
不良品じゃん。交換してもらった。

あ、コンデンサ入れるの忘れてた。いかん。
というわけでもうちょっと続く

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