フライホイールカバーの修復

雨で滑ってこけて割れてしまったフライホイールカバー。
エンジン右側、発電機を覆う樹脂製のカバー。
エンジンが動いてる間は発電機も高速回転するので、それが足に触れてえらいことにならないように隔離するための覆い。
足の安全のためにも修理する。

ジェネレーターカバーとかいう言い方もあるけど、パーツリストにはフライホイールカバーと書いてあったのでそう呼ぶ。

第1次補修


プラスチック用接着剤で張り付けた。

裏側をビニールテープで補強。


はみ出た接着剤をこそげとって完成。
まあまあきれいになおった。と思っていたが甘かった。

第2次補修


前述の修理は旅先での措置だった。
帰路、一応無事を確認しようと見てみたら無事じゃない。

カバー取り付けはゴムバンドでなされてるんだけどその張力に負けて割れてきてる。
使用した樹脂系の接着剤も熱に耐えられていない模様。


なりふり構わずビニールテープで応急処置。

配線取り回しの注意事項


ふと発電機からの出力線を見ると、こすれて被覆が剥けてる。
これはカバーの破損によるものではなく、カバーの取り付け方の問題だった。

カバーにはいかにも線を通してください的な溝がついててて仰せの通りにとばかりに出力線を通してたんだけど、これは罠だ。
高速回転するローターに線がこすれてしまってこんなことになる。

正しくは出張った矩形部分に余った線を押し込むだけでいい。

第3次補修


応急処置で数10km走ったけどこの部分は熱を持つのでビニールテープはすぐにヘロヘロになる。
次の手を打つべくホームセンターに立ち寄る。


瞬間接着剤で補強しつつプラスチック補修テープで固定。


これで安全。問題なく運用できるようになった。

第4次補修


一か月後。
旅先でふと経過を確認すると、反対側が割れてきてる。
プラスチック補修テープで応急処置。

第5次決戦修理


テープでぺたぺたした応急処置だけだと強度的に不安も残る。
美観も悪い。
ちゃんとなおすことにする。


後から割れてきた小さいほうのヒビから手を付ける。
とりあえず瞬間接着剤で仮止めする。


ホッチキスの針を用意する。
樹脂を貫通しない長さになるよう、足の部分を短く切る。


はんだごてで足を突き刺して、ヒビを跨ぐように針を埋め込む。


気が済むまで埋め込んだ。
針と針の間の箇所もはんだごてでなぞって溶着しておく。

表面はきれいなままに保てている。


この時点で強度は出ているんだけど、さらに補強する。
なぜか家には3Dプリンタのフィラメントがいっぱいあるので、これをはんだのごとく盛って溶着してゆく。

フィラメントとか普通のお宅には在庫してないと思うが、なじみのよさそうなプラスチックを入手してきて代用できると思う。


裏面は補修跡が目立つが表面はきれいに仕上がった。


転倒によって割れた最初の破損個所も同様に処理する。


こちらは接着痕が残ってしまったので筋が見えてしまった。
きれいに治したいなら接着剤を塗りたくる前に今回のような措置を図るほうがいいと思う。


シリコンスプレーでてかてかに磨いた。


修復完了。
ちょっとやそっとひねりを加えたぐらいではびくともしなくなった。
その後1000kmぐらいは走ってるけど問題は出ていない。

まとめ

  • ジェネレーターカバーは結構割れやすい
    …ゴムで引っ張って装着するせいか、別の個体でもひびが入っていた
  • ホッチキスで溶着するなら足は短く切る
    …突き抜けると美観を損なう
  • ジェネレーターカバーについてる出力線を通すためのような溝は罠
    …そこを通すと線がこすれて破損する


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