盗難防止錠の鍵をなんとかする

プジョー ヴォーグには盗難防止バーロックが装備されている。
パーツリストによると正式名称 "ANTI-THEFT BAR ROD"。
二台目には錠は所定の位置に格納されているが、鍵がなかった。



錠を取り出す

鍵がないので解錠してヘッドチューブに刺さってる錠を抜き出すことができない。


自転車だとヘッドチューブっていうみたいだけどバイクだと何て呼ぶんだろう?ハンドルの付け根のとこ。

パーツリストによると樹脂製のサポートセットごと引っこ抜ける構造のはず。
ロックナットを回すと浮いてきた。


ゴリゴリするとちぎれそうなのでキャップを外しておく。


シリコンスプレーを吹き込みながらゴリゴリ引き抜く。


抜けた。


サポートを曲げて引き抜くと錠と分離できた。

錠を組み替える

錠を取り出せたところでどうするか考える。

まず合鍵を作ることを思いつくが、元の鍵がない状態ではとてもお金がかかる。新品を買う方がよほど安いレベル。
さらにブランクキーもそこらの合鍵屋さんには置いてない。


観察すると、錠のピン格納部の蓋がずれている。
開けられそう。


ドライバーをあてがいハンマーで軽くたたくと蓋がスライドしてゆく。

ピンを押すバネが飛び出してくるので注意。
一本飛ばして探すのに1時間かかった。


ピンを取り出した。
鍵の谷の深さに応じた長さの5つのピンが格納されている。

1つの穴ごとに、奥から順に
  • 長さの違う先端がとがったピン
  • 長さの同じ短いピン
  • バネ
の順に格納されている。

長さの違うピンの配列が鍵の凹凸パターンとなっているわけだ。
これを1台目のヴォーグの鍵に合わせれば、1台目の鍵で2台目の解錠もできるようになるんじゃね?

都合の良いことに長さの種類は錠ごとに一定のようで、組み替えることで1台目の鍵に合わせることができた。
たまたまうまくいっただけかもしれないけど、他の錠でもそうなっている可能性は高いと思う。

鍵の谷の深いところに長いピン、短いところに短いピンを充ててゆく。
長いピンのとがった側が奥側だ。
セキュリティ上、鍵とピンの写真は割愛する。


ピンとバネを組み替えて格納し、蓋を閉める。
この作業もバネが飛びやすいので注意。


できた。


施錠できるようになった。
あとは合鍵を作れば運用できる。

問題はブランクキーがなかなか入手できないことだ。どうしよう。

まとめ

  • 盗難防止錠の鍵がない場合、他車の鍵があれば錠のパターンを組み替えて対応できる可能性がある
    …他車の鍵の合鍵を作って運用する必要がある
  • 錠を分解するときバネの飛びに注意
    …飛ばすと床を這いまわって探す羽目になる

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