クラッチ&バリエーター交換

目次

前回までのあらすじ

クラッチとバリエーターが壊れた。
修復を試みるよりは交換した方が良いと判断した。

購入

プジョー ヴォーグのパーツは日本国内じゃあまあ売ってない。
海外ならクラッチとバリエーターのセットもいっぱいある。

中国(AliExpress)でも選り取り見取りだけどなんか怪しい。
欧州のショップの方が品は安いが送料が高くつく。


総合評価すると欧州のショップの方が送料を勘案しても安かった。

価格49.55ユーロ + 送料27.73ユーロ = 計77.28ユーロ
当時のレートで10000円ちょい。
中華で買うと安くても計12000円以上だった。

当日発送されて1週間かからず届いた。

開封


ショップのシール2枚と共に一式が正しい組み順にセットされた状態で届いた。


アウタークラッチ内側につける薄いワッシャーが3枚。それぞれ厚さが違う。
これまで見てきた2台のヴォーグでは1枚しか使ってなかった。どういうことだろう。


ヴォーグのクラッチでおなじみの鋼球は6個入っていた。

これまでに扱った2台のヴォーグは4個しか使ってない。
たぶん数が多いほどクラッチのミートが良いんだろうと思う。未検証だけど。

組み付けて試走


ベアリングとかインナースリーブとかにグリスを塗って組み付けた。
なぜか3枚あったワッシャーは、厚い1枚は正規の場所 = アウタークラッチの内側へ、余った2枚は外側へ取り付けた。なんとなく。

特に問題はない様に思えた。
が、走り出そうとしてもエンジンばかりが回って車輪が回らない。走らない。クラッチがつながらない。

ペダルでこぐとどうにかクラッチがつながった。


慣らし運転が必要かと海まで走って海水浴してきた。
多少の改善はあったもののやはりクラッチが滑る。坂も上らない、

組みなおして再走

アウタークラッチにつけた余ってたワッシャーが余計だったかと考えて除去した。


厚みの違う3枚のうち薄い2枚を正規の位置に採用。
ちゃんと走りだすようになった。

が、今度はクラッチが切れない。
停車すると頻繁にエンストする。
おかしい。

さらに調整して組みなおす

ワッシャーのうち一番厚いものを1枚採用。
……しようと思ったらなぜか軸を通らない。


最初どうやってついてたんだろう。
やすりで削って装着可能に仕立てた。


組付けようとしたときに十字型の板バネがへしゃげていることに気づいた。
このバネで奥のドライブプレートクラッチを押すことによってクラッチが切れる仕組みで、これがへしゃげてたのでクラッチが切れなかったわけだ。

ドライブプレートクラッチにバネのはまる溝があるが、バネがそこに微妙にはまらずずれていた。
そのせいでへしゃげたようだ。

なぜずれたかというと、いつもは全体を組んでから一気に装着するところをアウタークラッチ→ワッシャー→バネまでエンジンに組み付けてから残りをはめる手順を踏んだせいだと思われる。


バネを曲げ戻して装着して試走、ちょっとクラッチ切れすぎだったのでバネを緩めに曲げて調整。

気持ちよく走るようになった。

まとめ

  • 新品のクラッチを組み付けるときはクラッチの切れ具合に応じたバネの調整が必要
  • ワッシャーが複数枚添付されているのはバネ強度の調整用と思われる
    • アウタークラッチとバネの間のワッシャーを厚くすることでバネが強く効くはず(未検証)
  • クラッチをエンジンに組み付けるときは一式を全部組んだ状態で作業するべき
    • そうしなければバネが溝にはまらずずれて変形することがある

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