長くなるのでなるべく淡々と書いていこう。
申し込み編はこちら。
こんなの覚えられねえ……。と投げ出しそうになるが理性を働かせるとそうでもない。
やっぱりカブにない左ブレーキを使えてないと指摘された。むー。
地元に戻ってスクーター借りて、近所の行き止まりの道路で練習。
スクーター借りて一本橋3時間。
申し込み編はこちら。
■準備
ネットで情報をあさる
技能試験について情報をあさる。
試験前に待合ホールで上映される説明ビデオがYouTubeにアップされていた。受験時点のものと同一内容だったのでこれは助かる。
模範運転を見られるのでこういうテンポで操縦すればいいのかとわかる。
実際のコースがどうなっているのかはGoogleマップの衛星写真である程度把握できる。
さらにPC版のGoogleアースなら風景まで把握できる。
動き回れるので下見に近い体験が可能。
しかし、信号やら一時停止標識やらは再現されていないのが落とし穴ではある。
コースを覚える
こんなの覚えられねえ……。と投げ出しそうになるが理性を働かせるとそうでもない。
試験の項目は決まっており、その要素要素を組み合わせてコースが編まれている。
2コースだと 乗車・一本橋・踏切・S字・クランク・交差点・坂道発進・障害回避・規定速度・急制動・下車 の順にこなす。3コースだと順番が変わるだけだ。
一時停止などの標識はコース図には描かれていないので注意は必要。
だが、走るべき車線はしっかり描かれていて非常に参考になる。
挙動を覚える
コースを走る際には安全確認のタイミングや所作、右足を着いてはいけない等の試験ならではの挙動が求められる。
さらに一時停止位置超過、不要な場所での足つきなどやったら即終了な挙動もあるので覚える。
実際にバイクで街を走りつつ、常在戦場の意識で体に叩き込む。
試験車両の把握
試験車両は125ccのスクーターだ。
自分はカブでバイクに乗り始めプジョー ヴォーグと乗り継いでいるのでスクーターの経験がほとんどない。レンタルバイクで信号もないような離島や山道を数時間走ったくらいだ。
調べるとほとんどの試験場ではスズキ アドレスV125が使用されているらしい。
操作系を把握しておく。
カブなんかはウインカーが右側上下動だったり後輪ブレーキが右足だったりで全然違う。
ウインカーを押せば消せるとか、知らなきゃ操作できないとこだった。
■第一回技能試験
[2021年4月28日]
試験コースは当日までわからない。さんざん頭の中でシミュレートしたコースを実地に歩いて確認する。
一時停止標識位置等のこれまで得られなかった情報が新鮮だ。
一本橋の幅は30cm。なんてことはない。
ガイダンスを受け、試験開始。
ネットではあんまり触れられていない情報だったのでビビる。
採点はされないというけど、乗車から本走行の間にシームレスに差しはさまれるシーケンスなので実質コースが伸びたのと同じだ。
で、落ちた。
物理的に落ちた。
一本橋から落ちた。
本走行最初の要素でふるい落とされた。
試験後に試験官からの寸評をもらえるがあまり語れるところもなく、乗車時の安全確認は一番丁寧にできてたと褒めてくれた。
褒めて伸ばそうという優しい試験官さんだけど、そこしか褒めるとこがない。すまぬ……
- 本日の出費:試験車使用料1450円 + 次回受験申請料2600円 =4050円
- これまでの出費:7450円
- 試験車両のスクーターはカブやヴォーグとは乗車感覚がまるで違う
- 試験官はやさしい。バイクが好きって感じ
■第二回技能試験
スクーター操縦練度を上げるため、兄に50㏄スクーターを借りて遠乗りした。
操作系も試験車両と一緒だし助かる。
乗車姿勢がいつもと全然違うので足のやり場に逡巡してたけど、発車するまで足は地面に着いてたら良いという真理にようやく気が付いた。
そりゃ技能試験でふらつくわけだわ。
一本橋とか乗る前に終わってた理由がわかった。
スクーターに慣れたところでまたヴォーグで遠乗りしてしまった。6泊7日、1300kmくらい。
スクーター感覚を手放してしまったかもしれない。
一本橋を渡ってから左に急カーブのコース。
祝!一本橋通過!
しかし通過後の左転回で膨らんで曲がり切れず足を着いてアウト……
そんな奴見たことねえ……
試験官さんの指摘によると、「カブにない左手ブレーキ」つまり後輪ブレーキが使えてないとのこと。
カブの呪いなのか……
ヴォーグでもカックンブレーキが怖くて左手は忌避してたし。
いやんなってきた。
第二回技能試験のまとめ
- 本日の出費:試験車使用料1450円 + 次回受験申請料2600円 =4050円
- これまでの出費:11500円
- スクーターでゆっくり走るには左手後輪ブレーキをかけつつアクセルを保つとよい
■第三回技能試験
また兄にスクーターを借りて乗車感覚習熟を試みた。
[2021年5月28日]
今日はその先を走れるはず。
……走れなかった。一本橋で落ちた。
……走れなかった。一本橋で落ちた。
平常心でいられなかった。
せっかくコース覚えてるのにもっと走りたい。
第三回技能試験のまとめ
- 本日の出費:試験車使用料1450円 + 次回受験申請料2600円 =4050円
- これまでの出費:15550円
- 一本橋の特訓をした方がよいかもしれない
■第四回技能試験
焼津の漁港で側溝を一本橋に見立てて特訓した。
側溝の幅は一本橋本番より随分広いんだけどおぼつかない。
ヴォーグに随分慣れてしまっていたようだ。
プジョー ヴォーグより随分重いんだよなカブも実技試験車両も。
随分乗れるようになった。
側溝の幅じゃ広すぎるようになってきたので一本橋の幅で線を引く。
後ブレーキかけながらアクセルで安定が得られるようになってきたんだけど、カブなので左手じゃなくて足ブレーキ。
また不利益なクセが戻ってきそうで怖い。
3時間ぐるぐるぐるぐるしてたら腕が焼けた。
歩いてきたおっちゃんに「ごくろーさーん」と笑われた。
「運転?」「練習です」「あはは」
都会だと不審者っぽいけどここだと自然だ。
この土地柄が好きだなあ。
地元に戻ってスクーター借りて、近所の行き止まりの道路で練習。
延々続く路側帯の幅がちょうど一本橋だ。
一本橋。
落ちた。
左手ブレーキは使えるようになったけど逆にゆっくり走りすぎたらしい。既定の倍ほどゆっくり走ってたそうな。
なんか速度感覚が身についてないらしい。
バイクのバカーバイクきらい
第四回技能試験のまとめ
- 本日の出費:試験車使用料1450円 + 次回受験申請料2600円 =4050円
- これまでの出費:19600円
- ひょっとして自分はバイク乗るのがド下手くそなんじゃなかろうか
■第五回技能試験
鳥取や出雲をうろうろしつつ。
スクーター借りて一本橋3時間。
[2021年6月25日]
今日は3コース。
どっちがどっちかわかんなくなってきた。
一本橋。
流石にもうやめようと思ったんだけど、後輩wに再試験申請の手順説明してる流れで申し込んでしまった。
第五回技能試験のまとめ
- 本日の出費:試験車使用料1450円 + 次回受験申請料2600円 =4050円
- これまでの出費:23650円
- 次でやめよう
■第六回技能試験
もう練習とかしない!
何の準備もしない!
どうせ落ちるし!
これで最後!
[2021年7月9日]
今日は3コース。
おかしい。
一本橋、ぶわーっと吹かして敵とばかりに突っ込んだ。
途中、さすがに速すぎじゃね?と思って左手ブレーキで調整。安定して極度にゆっくり渡れた。
通過後の左急転回も左手ブレーキのおかげで見たこともない小曲率で曲がれた。うまいじゃんオレ。
初めて走る一本橋の先、ここから全部ウイニングラン!
「やったー!」と実際に発声して走ったwwwカタルシスwwww
待機場で待つ受験者の前を通るときはそっち向いて笑顔さらす余裕振りwそんなのしてるやつ見たことねえwww
なんせ受かる気無いからひたすら気持ちよく記念走行。カーブとかいいバンクで高速通過。
急制動もタイヤ鳴らして停車。
で、なんか最後まで走らせてくれた。
試験官様のワンポイントアドバイスを聞きつつ、これならもう一回くらい受験してもいいかな、と心が傾く。
最後に試験官様が「じゃ上のホールで待っててください」と。
「は?」「いや合格です」
自分の問題はほんとにほんとに一本橋だけだったのか!
そのあと全部初めてだぞ。偉いような偉くないような……
第六回技能試験のまとめ
- 本日の出費:試験車使用料1450円
- これまでの出費:25100円
- メンタル大事
取得時講習・免許証交付編はこちら。
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